出産時に新生児にクラミジア感染することがある

自覚症状が薄い

クラミジアの特徴として、自覚症状が薄いという点が挙げられます。おりものの量が増えたり、白っぽくなったりする程度で、女性にとっては日常的に良く見かける身体の変化という程度です。まれに不正出血や性交痛などが起きることがありますし、下腹部に痛みが出ることもありますが、それでも劇的な症状ではないため、クラミジアに感染したと気づくのは困難です。医学専門誌が調査したところによると、クラミジア感染に気づかずに妊娠している女性が、全体の妊婦の10%から20%程度いるとされています。この割合は、年齢が低い妊婦ほど多いという結果も報告されています。

妊婦のクラミジアの影響は?

妊婦がクラミジアにかかっているとき、胎児の卵膜にも感染が及ぶ危険性があります。卵膜に感染すると羊膜炎が起こり、胎児の流産や早産の原因となることがあります。頻度は高くありませんが、通常の出産よりもリスクは高まるでしょう。また、出産時に赤ちゃんが産道を通る際に、クラミジアに感染することが多く発生しています。これは産道感染と呼ばれるケースです。赤ちゃんがクラミジアに産道感染すると、約50%の確率で新生児結膜炎を発症し、生後数日で症状が出ます。また約20%の確率で新生児肺炎にかかり、このときは生後1ヶ月から3ヶ月で咳が止まらなくなります。これによって生命の危険が及ぶことは非常にまれですが、新生児にとっては大きな負担になるでしょう。そのため、多くの産科医が、妊婦にクラミジア検査を推奨しています。

投薬で治療できる

クラミジア検査には様々な種類がありますが、妊婦が受けるのは、子宮頸管の検査です。もし陽性反応が出た場合には、出産までに治療を終えなければいけません。ほとんどのクラミジアは投薬によって完治します。検査は妊娠30週ころに実施されます。細長い綿棒のような専用器具で、子宮頸管の粘膜の細胞を採取して、クラミジア・トラコマティスに感染しているかどうかを調べます。治療期間は長くて3週間ほどです。自覚症状が薄い病気ですので、治療の完了は自己判断せず、必ず医師の診察を受けてからにしましょう。妊娠するまで気が付かなかったとすると、かなり症状は軽かったと考えられます。そのため、どこで薬を飲むのを止めたら良いのかも判別しにくいでしょう。抗生物質や抗菌剤などをしっかり飲んでおけば必ず治ります。妊娠中に検査を受けずに感染を知らないまま出産するのは危険です。